笹原弘之教授が「2019年度精密工学会高城賞」を受賞

2020年3月23日

工学研究院 先端機械システム部門 笹原弘之教授らが、2020年3月18日(水)「2019年度精密工学会高城賞」を受賞しました。

■受賞名:2019年度 精密工学会高城賞

■受賞者:鈴木 光希、子安 玲、武田 幸久、笹原 弘之

■受賞概要:
受賞論文:「Application of a novel woven metal wire tool with electrodeposited diamond grains for carbon fiber reinforced plastics core drilling, Precision Engineering, 56 (2019) pp.386-394. 」

論文内容:円筒状に成形した金網にダイヤモンド砥粒を電着した新たな工具を開発した。この工具はコアドリル形式の加工を行うものであり、厚みの薄い円筒状金網を利用するため切削領域を小さくでき、軸方向加工力が大幅に低減しデラミネーションの抑制が期待される。また、金網の多数の隙間からは切りくずが外部へ排出されやすく、目づまりを回避することができる。これにより航空機などに用いられる炭素繊維強化複合材料(CFRP)の穴あけにおいて切りくずの大幅な削減と優れた加工面を同時に実現した。


受賞概要:本賞は精密工学分野で独創性に優れ、工業的価値が高いと認められる論文で、その内容が産業界主体で実施されたものを対象とし、精密工学の基礎技術分野での産業界の活動を促進することを目的として贈賞されるものである。

髙城賞贈賞記録(精密工学会HP):http://www.jspe.or.jp/activity/awards/
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