農学研究院と群馬県みどり市との包括連携協定について

2024年12月17日

 

 2024年12月6日(金)に、農学研究院と群馬県みどり市は、包括連携協定をみどり市笠懸庁舎で締結しました。締結式には、農学研究院から、船田 良 農学研究院長、岩岡 正博 准教授、吉田 智弘 准教授、みどり市からは須藤 昭男 みどり市市長、深沢 隆之 政策企画部長、髙橋 健夫 産業観光部長、川﨑 美鈴 産業観光部次長ならびにみどり市職員、が出席しました。また、締結式には上毛新聞と桐生タイムスの記者も出席し、質疑応答を行い、紹介記事が掲載されました。
 本協定は、農学研究院とみどり市との連携により、木質バイオマスの利用促進や獣害(クマやシカ)対策など野生動物管理に取り組み、農林水産業の振興を図ることを目的としています。また、農学研究院がみどり市の豊かな農林水産資源や教育施設を教育研究のフィールドとして活用することにより、教育研究力のさらなる向上を図るとともに、みどり市の人材育成に寄与することも目的としています。
 群馬県の東部に位置するみどり市は、2006年に新田郡笠懸町、山田郡大間々町、勢多郡東村が合併して誕生しました。みどり市の地形は南北に長く、群馬県と栃木県の7都市と接しており、東京都心から100㎞圏内という地理的優位性もあります。みどり市の約80%は森林で占められ、北部には足尾山地が連なり、足尾山地に源をもつ渡良瀬川が市の北東から南東にかけて流れている自然豊かな地域です。渡良瀬川上流には、農学部附属広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター(FSセンター;本林 隆 センター長)が管理するフィールドミュージアム(FM;旧演習林)大谷山(約92ヘクタール)とFM草木(約415ヘクタール)が1939年に設置され、学生への森林施業実習や物質循環、野生鳥獣、木材形成に関する教育?研究の貴重なフィールドとして古くから広く利用されています。
 今後、農学研究院とみどり市がさらに密接な連携と協力を行うことにより、新しい果樹や野菜など農産物の導入による地球環境変動下における農林水産業の持続的な発展、獣害対策による森林管理、林業?林産業?バイオマス産業の発展、木質バイオマスによる発電と新温泉施設への活用、未活用の廃校施設の有効利用、若手人材育成、などが期待できます。

(参考資料)
上毛新聞(https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/575837)
桐生タイムス(https://kiryutimes.jp/article/nPDy8igL/)
みどり市ウェブサイト(https://www.city.midori.gunma.jp/)
みどり市市長ウェブサイト(https://www.city.midori.gunma.jp/shisei/1001656/1001828/1005662/1006449.html)

 

 

(左から)船田 良 農学研究院長、須藤 昭男 みどり市市長

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